鈴木理恵子・吉野直子デュオ

Ab 鈴木理恵子さんのヴァイオリン、吉野直子さんのハープ、というデュオのライブ録音を聞きました。曲目は、ドビュッシー、サンサーンス、マスネー、シベリウスなどおとなしいものね。

G# どうです。

Ab 絶品ですね。突っ込みどころがないです。ヴァイオリンの旋律ってこんなに美しいのだ、と再認識しますね。音程は正確だし、音が伸びやかというのはこういうことかと思います。ハープもこのヴァイオリンをがっちり支えていて実に安定感がある。フランスもの中心の選曲もいいのだと思いますが。

G# そういう音楽なら、「癒される」といってもいいのかもしれないね。

Ab そう。クラシックってあまり音を加工しないから、素材が悪いと神経にさわるだけなんだよね。

G# 以前、TV番組で、牛に「生演奏のモーツァルト(弦楽合奏)」と「エレクトーン」の演奏と、あとなにか「雑音」を聞かせて乳の出がどう変わるかしらべる、というテキトーな感じの企画があったけど…

Ab あー、そりゃ弦楽合奏がよほどうまくないと牛のカンにさわるんじゃ…

G# そうなの。結局エレクトーンのヴィブラフォンっぽい丸い音が一番結果がよかったみたい。

Ab ナマの楽器音より電子音の方が動物にとって心地よい例だね。
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日本人によるクラシック演奏には限界があるか

Ab 野口悠紀雄さんのページで<a href="http://www.noguchi.co.jp/NL/bbs/bookdata.php3?id=404">こんな記述</a>をみつけた。
「こうした奇妙な感覚は、私だけのものかと思っていたところ、千住真理子氏が、つぎのように述べているのを先日発見した(日本経済新聞、2001年7月11 日夕刊、『人間発見』)。彼女が高校生の時に、同年代のバイオリニストであるアンネ・ゾフィー・ムターとの対談で、「クラシック音楽は欧州の文化だから、日本人の演奏には限界があるだろう」と言われたという話である。私は、ムターの演奏は好きでないし、感激したこともない。それにもかかわらず、この言葉 は、われわれの胸につきささる。」

G# んー、突っ込みどころ満載ですな。

Ab 千住真理子さんの元の文章を読んでいないし、演奏もあまり聞いたことがないので千住真理子さんについてはとりあえずおくとして、ムターはあたりまえのことをあたりまえに言っているだけだと思うんだ。「欧州の伝統そのままに」という注釈が抜けちゃったのがちょっと不親切なんだが、これは無理ないだろう。

G# そうだね。「歌舞伎は日本の文化だから、アメリカ人の演技には限界があるだろう」というのと同じだね。

Ab だから、「突き刺さる」というのがよくわからない。野口さんはもちろんこの点に触れているんだけど、やっぱり僕らとは感覚が違うと思う。

G# どう違うのかな。

Ab 日本人は欧州文化に本格的に学び始めてからもう150年近く経つわけで、いわば年季が違う。

G# 確かに小澤征爾さんのような象徴的な例も出てきているし、器楽に関して言えばうまいひとはたくさんいるよね。日本人はクラシック音楽を相当程度咀嚼・吸収したと思う。

Ab そのうちベルリンフィルはアジア人だけになるんじゃないかという冗談もあるくらい。結局クラシック音楽を次世代に継承していくのはアジア人かもしれないとすら思う。

G# そうだね。それともうひとつは、クラシック音楽まるごとをそのまま日本人ないしアジア人が継承することはおそらくムリだろうということはいえる。これはムターの言うとおりで、所詮文化が違うんだからね。でも、小澤さんのベートーベン(というのがいい例かどうかはともかく)のように、新しい解釈で、欧州文化とアジア文化のハイブリッドとして、いわばあるバリエーションとして残っていくんじゃないかと思うね。

Ab 同じ記事で、野口さんはこんなことも言っておられます。
「「音楽が人類共通語」などという無邪気な、しかし無責任な宣伝文句は、一体誰が言いふらしたのだろう?それは、「人類は皆兄弟」というのと同じくらい軽薄なメッセージではないだろうか?」

G# これには全面的に賛成だな。音楽に限らず、芸術鑑賞というのは鑑賞する側の主体のバックグラウンドによってその意味内容がまったく変わってくると思うんだ。

Ab そうそう。それは痛感するね。まずまちがいなく、僕らが聞いているYMOと、音楽文化の背景の大きく異なる人(たとえばそれほど音楽に詳しくない一般アメリカ人)が聞いているYMOでは聞き所がぜんぜん違うと思うね。(<この部分、ちょっと修正しました。2月21日)

G# ただ、気をつけなくてはいけないのは、これにしても100か0かという議論ではないんだよ、きっと。日本人のクラシック音楽に対する理解は150年の歴史があるけれど、これをつい最近西洋文化に触れた、という人たちとでは感覚のずれかたに大きな差があるだろうということだね。

Ab それにしても_| ̄|○するような日本人演奏家の演奏もあいかわらずあるけどねぇ。

チック・コリアCD再発

Ab お待ちかね。チック・コリアのエレクトリック・バンド再結成、日本公演ですよ。

G# どこでやるのかな。

Ab 日比谷の野音ですな。

G# 外はやだ。

Ab そうねぇ。雨降ったりすると年寄りにはこたえるのでな。CDも再発になりますね。

G# マッドハッターは?

Ab 再発されます。3/30発売(予定)CD「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007OE2PI/mikekonokuchu-22">妖精</a>」「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007OE2PS/mikekonokuchu-22">マイ・スパニッシュ・ハート+1</a>」「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007OE2Q2/mikekonokuchu-22%22">マッド・ハッター</a>」「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007OE2QC/mikekonokuchu-22">シークレット・エージェント</a>」。

G# 名作ぞろいですね。

Ab 「シークレット・エージェント」はどうかなぁ。

G# 確かに丁々発止という感じはあまりないかも。

メセニーのGiant Steps

Ab 最近になってアンネ・ゾフィー・ムターさんが自身の指揮であらためて<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FJ65/mikekonokuchu-22">ヴィヴァルディ:四季</a>をレコーディングしてるのね。

G# んー、きれいな人ですな。

Ab それはともかく、コレも聞いてみたいけど。

G# また、三年後だね。(笑)

Ab さて、本日のぶっ飛び。

G# しょっちゅうぶっ飛んでるからなぁ。こんどはなに?

Ab パット・メセニーさんのファンの方なら「なにをいまさら」っていうことだと思うんだけど。トリオでやってるコルトレーンのGiant Stepsの演奏がすごい。(<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000051XUR/mikekonokuchu-22">Trio Live</a>)これ、2000年の発売だったんだけど、例によって聞いてなかったのよね。

G# Giant Stepsといえば巨匠コルトレーンのゴリゴリの力いっぱいって曲だよね。トミフラがかわいそうにうまくソロが取れなくていぢめられたという。

Ab いぢめてはいないと思うけど。…それがねぇ、パットはこの曲すげーリラックスしちゃってやってんのよ。もうゆるゆる癒し系。信じられません。同じ曲とは思えないよ。それでいてかっちり原曲のメロディーもコード進行も守ってるんだけど。

G# さすがメセニー、おそるべしだなぁ。

カラヤン=ムターの「四季」

Ab カラヤンの演奏を久しぶりに聞いてみてるんだけど。ヴィヴァルディの「四季」。弦はウィーンフィル、ヴァイオリンソロはアンネ・ゾフィー・ムター。

G# ある意味、決定版ですな。

Ab 確かにさすがカラヤンだと思う。一音一音が全部芸をしてる感じ。

G# いわば濃い演奏ですな。

Ab でも、そのあとで本家決定版ともいうべきイ・ムジチの「四季」を聞くとテンポがぐっと遅いこともあってほっとするんだな、これが。

G# 好みのわかれるところだろうなぁ。

フジテレビVSライブドア

Ab ライブドアがフジテレビのニッポン放送に対するTOBに乱入しましたね。

G# あれはいいのかなぁ。

Ab ToSTNeTで買ったみたいですね。一応場外取引ということになるのかな。ニッポン放送の3分の1以上を取得する意図なら、フジテレビに対抗してTOBをかけるのが証券取引法の意図ではないかと。

G# ToSTNeTを使う手はみんな考えないわけじゃなかったけどねぇ。

Ab 新聞なんかではその辺、あんまり問題にされてないみたい。

G# これでToSTNeTを使えば、TOBしなくても買収OKということになると混乱しそうだけどなぁ。

Ab 単に便利な買収の方法ができたってことで落ち着いちゃうのかなぁ。

デスノートとJ・G・バラード

Ab ちょっと検索してみた限りではインターネット上に言及がないみたいなんだけど。

G# 何が?

Ab 「デスノート」というマンガがあるよね。

G# 死神のノートに名前を書くとその人が死ぬってやつでしょ。話を聞いただけだけど。

Ab そのアイデアって、J・G・バラード(J. G. Ballard)の「最後の秒読み」"Now: Zero"(<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488629067/mikekonokuchu-22">創元推理文庫「時間都市」</a>"Billenium"所収)に似ているよね。

G# へぇ。そんなのがあったんだ。

Ab 作者の大場つぐみさんがご存知かどうかわからないけれど、「最後の秒読み」には死の予言を書き込むとそれが実現してしまうというノートが出てくる。ただ、こちらはどうも書き込む人の超能力みたいだけれど。

G# J・G・バラードってヴァーミリオン・サンズ・シリーズみたいなシュールなものが有名だけど、ちょっとしたアイデアストーリーにも捨てがたいものが多いよね。

Ab 「最後の秒読み」も最後にこのストーリーでしか通用しない力技トリックが仕掛けてありますね。
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xi_124C41

Author:xi_124C41
30年以上勤めた会社を退職しました。まだ楽隠居とはいきませんけど、そろそろ終活に入ります。遺言のつもりでブログは書きついで行きます。更新がなくなったら察してください。

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